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2008/08/09

再び稚内商工の生徒自殺について

 宗谷教育局が再調査という記事がネット上にある。聞き取りの方法、教諭の言葉についてとのことだ。

 校長が記者会見で毅然として、明確に遺書の内容を否定しているのが印象的だった。スタッフはしっかりした指導をしてるし、学校はやらなければいけないことをしっかりやったのだという意志が感じられた。状況的には不利だが、袋だたきにあうのを覚悟の上であえて弱腰の発言を避けたのだろう。

 父親の記者会見についてもネット上では様々な批判があるが、父としては当然取るべき態度であろう。息子を失った親としては昂ぶる感情を抑えて立派だったと思う。

 道教委の調査は自分たちの責任回避を最優先するため学校は孤立無援になるだろう。

 前の記事でも書いたが、事情聴取が2~3時間に及ぶことなんか珍しくない。それをもって不適切とされれば生徒指導は大きな困難に直面する。マスコミに尻尾を振って学校を窮地に立たせることがないようしっかりした見解を示してもらいたい。

 もうひとつ気になるのは、他人に「死ね」という人間が先生から「死ね」と言われたから死んだのではないかという仮説で調査をすることになる。仮説そのものに無理がある。調査結果については一部だけではなくすべてを公表してもらいたい。

 難しいネット事件への対応

 「先生は不公平だ」「けじめをつける」「停学は重すぎる」「やりたいこともあった」
残された言葉に怒りと絶望が感じられる。

 タバコを吸ったわけでもないし、暴力をふるったわけでもない。誰もが合法的に使える掲示板に、教室で飛び交う「死ね」という言葉を書いただけなのに停学なんて、おそらくこの子は自分に起こったことが理解できてないだろう。

 「ウザイ、死ねや」はほとんど定型文で、きっと生徒会役員だったというこの生徒も何回も浴びせられたことがあるだろう。人を動かす立場にいる生徒は多かれ少なかれうるさがられる。それは今も昔も変わらない。

 「普段教室で言われることをネットに書きこんだだけなのに。」

 とてつもなく大きな事件になってしまった。教室内の暴言や黒板の落書きでは停学にならなかっただろう。

 道教委はネットの書き込みについての指導をつよめている。これによる陰湿ないじめが多いからだ。近隣の高校では携帯を使った掲示板への書き込みが元で生徒が逮捕されるという事件が起きている。ただ「突然のルール変更」という印象が拭えず、いかに父母に通知し、全校集会で説明しても徹底するまでには時間がかかる。この生徒も事の重大性は理解できず、パニックに陥ったに違いない。富良野でも同様の事件で女子生徒が飛び降り自殺をしている。

 生徒にしてみれば軽い気持ちで、大したことはないと思ってやったのに突然、きつく叱責され、停学という重い懲戒処分を受け、驚愕し、怒り、絶望し、冷静な判断力を失うのだろう。 

  ネット問題を考えると指導自体は厳しくしなければいけないし、方向性は間違っていないと思う。 ただ、たかが「書き込みくらいで」という認識の甘さを正してからでなければ指導は入らない。今は残念ながら世間一般の認識が「書き込みくらいで」というレベルだ。

 急速に発達するインターネットが作り出す世界に、学校も生徒も適応しきれずにいる。

 

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コメント

こんにちは!!

支援員の検索からここにたどり着きました。

一言失礼させていただきますm(_ _)mすみません。

マスコミや新聞、道庁の話は残念ながら半分も詳しいことは公表されていません。

私は彼の親族です。

商工の教員の方々もうやむやで両親にきちんと話してくれません。
「忘れました」「覚えていません」まだ一ヶ月も経ってなかったのに・・・。

彼が悪いことをした、それに対して叱ったりすることは先生として当たり前だと思います。
親だってそれはわっかってますよ。
私も幼稚園教諭をしていましたから、先生という立場をわかっています。
また、高校とは違うけれど、生徒や子どもに対して思う気持ちや考えは一緒だと思うのですが・・・

自殺を選択してしまったいとこもバカなことしたなぁと思いますが、植物状態の時にお見舞いに来た先生たちの態度・・・残念でした。
自分の指導のある一言で思い詰めてしまったのかな・・・って私なら思います。

一時期、登園拒否になった子がいてすっごく悩みました。
もっともっとその子の気持ち汲み取るために何度も何度もその子と話しました。

周りから見たら小さいことかも知れないけど、その子からすると大きな問題で、どれだけ細かく考え、接していかなければならないのか痛感しました。

話それてしまいました・・・すみません。

棒立ちでした。声をかけるはけでもなく。
何しに来たのかわかりません。
両親は子どもの状況にナーバスになってたのもあります。
話はかけずらいかもしれません。
でも、だんまり。そうして帰っていきました。
人間としてどうなのかな?と思わさるようなかんじでした。
 
その態度に私は怒りました。

先生にとって生徒なんてこんなもんなのか、と直接ぶつけました。
だんまり。むしろ早く話終わらないかなみたいな態度。
当時23歳の小娘、イラッときますよね。

それでさらに怒った私は通夜に参加しないでほしいと葬儀会場で言い放ちました。
私は稚内に人間ではありません。
知らない人たちがたくさん参列しに来ている中、追い返された先生方は恥かかされましたよね。
両親に「親戚のお姉さんに恥かかされた」と話していたみたいですから。

それが原因なのか翌日の葬儀に合わせて記者会見をしましたから。
それを聞いてがっかりしました。
別にいとこ返せって話じゃないんです。
いとこもバカなことしたんだから。
担任だけでも一言「どうしても線香1本あげたいんだ」って誠意を持って来てくれたら、怒りませんでしたよ。

事情聴取ってなんですか?
先生たちはそう言いました。
悪いことした生徒にするのは「指導」じゃないんですか?

子どもに「悪いことしたんだろ、反省しろよ」と攻め立てるのはなんか違う気がします。

まだまだ、いろんな話がありますが、この辺で。
読んでくれたら、幸いです。
では、失礼しましたm(_ _)m

こんにちはしらゆきさん。コメントありがとうございます。
 しばらくパソコンを開くことができなくて見つけるのが遅くなってしまいました。記事中の生徒さんのご親戚で深くこのことに関わっているとのことで驚いています。ご両親に対して「恥をかかされた」と言ったのが事実なら、同じ道立学校の教員として本当に申し訳けありません。未だに感情のしこりが残ったまま放置されていることが非常に残念です。
 本題に入る前に言葉の問題なのですが「事情聴取」は、生徒が関係する事故が起こった場合、内容を正確に把握するために必要不可欠で生徒を訊問することとは違います。加害者と被害者がいる場合は特に慎重に多くの人間の話を拾い上げていきます。当事者はもちろん、周辺で見ていた生徒や事情を知っていると思われる生徒まで対象にします。それでも全体像が浮かび上がるのに時間がかかることが多く、2~3時間かかることは珍しくありません。「指導」はそのあとの話になります。しらゆきさんと先生方のやりとり、ご両親と学校とのやりとりも私には本当の流れを知ることはできません。何時間もかけて双方が話し合って初めてわかるものだと思っています。今回の場合、「 商工の教員の方々もうやむやで両親にきちんと話してくれません。「忘れました」「覚えていません」まだ一ヶ月も経ってなかったのに・・・。」という不誠実な印象を与えてしまったのは残念です。
 しらゆきさんのコメントを受けて記事にしようと思ったのですが何回か書き直しているうちに、稚内商工の先生方としらゆきさんの間にかなり感情的なずれがあることを見つけました。例えば担任だけでも一言「どうしても線香1本あげたいんだ」って誠意を持って来てくれたら、怒りませんでしたよ。と書かれてますが、担任の先生は本当に焼香したかったと思います。そうじゃない担任なんか想像できません。なのになぜそれができなかったのか、ここには書かれていない経過があるのでしょうか。
 
 自分の指導のある一言で思い詰めてしまったのかな・・・って私なら思います。

 と書かれていますが、そんな生やさしい言葉で表されないほどの自責の念にかられたと思います。例え自分に非がなかったとしても一生それを背負っていくことになります。

  それは書き込みをされた方の生徒も同じだと思います。

 高校という現場を長い間見ている私にとってはどうしてもしらゆきさんのコメントの中身と現実を結びつけて考えることができません。私も数年前に昔担任した生徒が自死しました。年に一度、年賀状で消息を交換するだけの生徒でしたが、その喪失感はすさまじく毎日「なぜだ」と考え続けました。それが在校生ならその衝撃はどれほどのものでしょう。
 しらゆきさんのコメントには二年経ってもなお学校への不信感が感じられます。しかたがないことなのかもしれませんが残念です。

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