もう一年前になります。娘が落ち着いて、私も落ち着いてようやく冷静に話ができるようになった頃、行き場を求めて、不登校の生徒を対象にした学校を訪問しました。気晴らしに娘と一泊二日で札幌を旅するような気持ちで出かけました。サポート校の札幌中央義塾高等学院さんは塾長の続さんにお世話になってましたので、私としてはあずかっていただけると安心だったのですが「全日制の高校生と同じ生活を送りたい」という娘の希望が強く、池上学院さんとクラーク国際高校さんを見学させていただきました。どちらも通信制の高校ですが、毎日通学して、担任や友達と普通にかかわわることができるという特徴を持っています。
北星余市高校も非常にしっかりした教育を行っていることが知られており、選択枝に加えたかったのですが「寮での生活」やテレビで放送されたような「熱い毎日」に二の足を踏みました。
池上学院さんではお忙しい中、教頭先生が対応してくださり「3年以上の在学期間が必要なので、前の学校を退学してしまったらもう、同期の生徒と同時に高校を卒業することはできない。一年よく考えて、来年来たかったら来なさい。選択枝はたくさんあります。予備校に通って、高卒認定試験を受けるという手もあるし、自分がしっかりしていれば公立の有朋高校も授業料がただだから良い選択だと思う。お父さんの方の問題かも知れないけどうちは安くないよ。どっちにしても今焦って決める必要はない。この一年間をどう過ごすかはあなたにとって重要なことだ。しっかり勉強してください」という趣旨のお話をしてくださいました。このお話を聞いて、娘は考えるところが多かったようです。
クラーク国際高校さんはCMで娘も印象に残っていたらしく、退学直後から行きたいと言っていた学校でした。娘が自分で学校に「入学したい」という内容のメールを送り「今年は難しい」と丁寧な返事をいただいていました。先生方がみんなカウンセラーの資格を持っているそうです。行ってみて対応される先生方の若さに驚きました。同時にちょっぴり不安も感じました。街中のビルが学校になっており、車の中からショールームのように大きな窓を通して、活動している多数の生徒が見えます。制服が学校であることを示していました。小人数クラスでバラエティに富んだ授業が展開されおり、受験指導、音楽、よさこいの練習をしているクラスもありました。生徒達の真剣なまなざしが印象に残りました。
二校を見学させていただき、どちらも非常に熱心に取り組み、再起をかける生徒にとっては良い環境であることがわかりました。 ただ、私や娘が思い描いていた学校とはちょっと異なったのです。「体育館がないこと、グランドがないこと、調理室や実験室がないこと・・・。」
帰りの車の中で「早く家を離れて、どこかの学校へ行きたいと思っていたけど、もう少し家にいて勉強するかな」と揺れる気持ちを口に出さずに居られなかったようです。
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