学校へ帰ろう

 不登校の事例集です。  「学校へ行かなきゃ」と思うのに行けない。夜寝るときには行こうと思ったのに朝になると身体に力が入らない、足が震える、腹が痛くなる。他人にはわかってもらえない。このサイトは2004年につくりましたが、不登校の悩みは今も変わりません。時がすぎ、自分の子供が高校でいじめられて登校できなくなり、今度は親として不登校に向き合うことになりました。    

 7年間にわたってココログに書き続けて来ましたが、内容が増えるとともに、不登校に関係ないものが増え、順番も整理する必要を感じるようになりました。そこで内容を編集し直して「学校へ帰ろう2012」というサイトに掲載しました。不登校問題に直面してとまどっている方々にこれまでの経験から情報提供することを意識して作りました。ご一読ください。

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通信制単位制併用の学校

 娘を連れて、不登校生徒を対象にした教育を展開している札幌の池上学院さんとクラーク国際高校さんを見学しました。どちらも、細かい配慮が行き届いていて人間関係が苦手な生徒にとっては通いやすいだろうという印象を受けました。ただし、授業料がかなり高いので通える人はそんなに多くないでしょう。進学者の割合が多いのは経済的にしっかりした家庭の生徒が多いからだと思います。
 気になったことが一つ、グランド、体育館や調理室といった施設がないことです。池上学院さんには講堂のような小さな体育館がありました。「体を動かすのが苦手という生徒さんが多いので、ここがいっぱいになるということもありません」とのことでした。

 私自身も今は定時制に勤務をしていて、様々な理由から全日制高校に行けなかった生徒を教えていますが、たしかに体を動かすのが苦手な生徒が多いと思います。別の見方をすると気分転換が下手なんだと思います。
 どうしようもない絶望感に襲われ、先が全く見えないとき、思い切り汗を流して体をいじめると「あーすっきりした。」という気持ちと「何であんなに落ち込んでたんだろう」という気持ちがわき上がってくるのを誰しも経験していると思います。それができないのはかなり辛いことでしょう。

 あらためて学校教育とは何かを考えさせられました。「高校卒業資格」を得るだけなら「高卒認定試験」が近道だし、何を勉強して良いかわからないなら「通信制」で指導をうけるのがいいでしょう。大学合格を目標にするだけなら、高卒認定と予備校通いがもっとも効率的ではないかと思います。

 娘が「自分と同じくらいの年の人が集まるところへ行きたい」と言いました。何のために学校に通うのか、あらためて考えさせられました。北星余市のホームページに次のような一文があります。

1988年、本校は、奇跡的に廃校の危機から脱出し、現在では、全国からやってくる高校中退者、または、小中学校時代「不登校・登校拒否」をしていても"他のみんなと同じように高校に行きたい"という生徒を、その意欲を認めて受け入れている。」

 

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不登校母親と父親の違い

 娘が登校を拒否したとき、妻は「車を運転しているときに、相手の車が突っ込んできてくれれば楽になれる」と思うと話していました。「義務教育は終えてるわけだし、いけなくなったものはしかたがない」という私の認識とのギャップが大きく、妻が何でこんなに不安定になるのかそれが理解できませんでした。
 「子供は私のお腹から生まれたの、自分の分身なの。体の一部みたいなもの。子供のころはずっと付きっ切りで育ててきたし、私の育て方でこの結果になったと思うと辛い」
 昼間は仕事に出ていた私とはかなり違うのかもしれないと思いつつ、未だに妻のこのときの気持ちは理解できていません。
「制服を着て通学している高校生を見るとうらやましいわ。進学校に進んでほしいと思っていたころは周りの学校の生徒なんて目にも入らなかったのに。私の娘は高校に通うというそのことさえできない。世間の人は立派に子育てしてると思ってしまう。」
とまでいうのを聞いて重症だと感じました。 

 「そんなに大したことじゃないって」と言っても聞く耳持たずです。行ける学校が消えてなくなるわけじゃなし、我が家の経済状態は娘を女衒に売り飛ばさなければいけないほど逼迫しているわけでもないし。売れるほど器量もよくないから、とりあえず一年ぐらいゴロゴロさせて肥えさせてみるかという発想を期待したのですが、言うと恐ろしいことになりそうだったのでやめました。

 ただ、家庭内にいても成長が止まるので「かわいい子(それほどでもないが)には旅をさせる」時期かなと感じています。

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